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〒468-0023 名古屋市天白区御前場町2番地
歯並びや咬合機能を考慮した名古屋市天白区の矯正歯科

審美ブラケットで矯正治療

診療案内
Diagnosis and treatment guide

目立ちにくい審美ブラケット InVu とは

「InVu(インビュー)」とは、審美的なセラミックブラケットのことです。
ティーピー・オーソドンテックス社の開発作成したブラケットです。

ブラケットとは、歯に接着するボタン状の装置のことで、そのスロットにワイヤーを通すことにより、三次元的な歯牙移動のコントロールをおこない歯列矯正をします。
このような方法を「マルチブラケット法」といい、
矯正歯科治療では、最もポピュラーでスタンダードな方法の一つとして確立されています。
 さまざまな不正咬合に対応でき、凸凹が強い歯並び、抜歯ケース、歯の傾斜や捻転が強い場合等の
 マウスピース矯正の困難症例でも対応できます。
審美ブラケット「InVu」は歯の色にマッチする
セラミックは、歯に馴染みやすい
歯の色にマッチするブラケットの秘密とは、InVu ブラケットを透過した光が歯面に到達すると、その光はInVuブラケットに歯の色を反射させ、自然な感じに見えます。半透明のInVu は、真っ白ではなく、黄色っぽくもなく、その人の歯の色にマッチします。
審美ブラケットと角ワイヤー
太い角ワイヤーを装着しても、審美ブラケット自体は目立たず、ワイヤーもギラツキません。
当院では、審美ブラケットと歯の接着に「ビューティオーソ ボンド」(松風社製)を使用しています。
プライマーに配合されているホスホン酸系接着モノマーは、エナメル質中のカルシウム(Ca)とキレート結合するホスホン酸基、光照射によりペーストと重合する重合基を有しているため、優れた接着性があり色調も歯にマッチしいるので違和感がありません。

◆ 特徴

  • 1. 審美的な装置
    半透明なので、ご自分の歯の色とマッチングして馴染みやすい。 InVu ブラケットを透過した光が歯面に到達すると、その光はブラケットに歯の色を反射させます。 しかも金属ブラケットと同じような一般的な矯正治療の術式が可能です。
  • 2. 汚れが付きにくい
    セラミックでできているので、汚れによる変色や色素沈着がほとんどなく、清潔感を維持できます。
    長期間、鮮やかな透明感を保ち、審美的にも衛生的にも快適です。
  • 3. 違和感が軽減される
    従来のセラミックと比べて薄いので、違和感が軽減されます。 しかも、セラミックブラケットなのに小さい。
  • 4. 装着しやすく、外しやすい
    ブラケットの本体部分がセラミック、歯面と接着するベース部分がプラスチックでできているため、
    歯面への装着が簡単で、装置を外すのもプラスチックは柔らかいので簡単に取り除けます。
    ※ ブラケットとの接着は、接着を阻害しない「ノンフッ素歯面研磨ペースト」で歯面清掃を
    してから行います。ブラケットの装着には「ビューティオーソボンド」を使用します。
  • 5. フリクションフリーな(摩擦の少ない)装置として使える
    通常、歯を動かす力により痛みが生じますが、徐々に和らぎ約10日ほどで治まります。
    クリアスナップ(審美的な白い樹脂)のような留め具を使い、InVu審美ブラケットに装着すると、
    フリクションフリー(痛みの少ない矯正治療・迅速な歯牙移動)を実現します。
  • クリアスナップはブラケットの留め具
    「クリアスナップ」は白色の留め具で、ワイヤーを押さえつけません。従って、ワイヤーとの間にほとんど摩擦力が働きません。
    ※ インジェクションモールド製法(流し込み法)を採用しているInVuは、ブラケットの本体にはほとんど傷が無く、表面がツルツルして滑りが良くなっています。そのため、メタルスロットがなくても、メタルブラケットと同等のフリクションを実現しています。
  • 6. InVuは今までのセラミックブラケットよりも割れなくなってきている
    「セラミック樹脂を溶かして金型で成形」してブラケット本体を形作るので、表面はとてもきれいで実際には傷がほとんどない状態なのです。傷がないので割れにくい。

セルフライゲーション

セルフライゲーションとは、ワイヤーと歯を固定する 結紮線(固定の細いワイヤー)やゴムを使用 しないことにより、ローフォース(弱い力)ローフリクション(弱い摩擦抵抗)で歯を動かす事ができるシステムです。
ブラケットとワイヤーの摩擦が減ることによって従来の矯正装置の約1/10程度の弱い力で歯を動かすことができます。
セルフライゲーションとは、「自ら結紮する」という意味で、シャッター(開閉式のふた)、キャップ、スナップ等を用います。
ワイヤーが固定されず、ブラケットのスロットに通して自由に動くことで摩擦が少なくなります。そのため弱い矯正力ですみ、効率的に歯の移動ができるのです。
クリアスナップをInVuへ装着する
— 弱い矯正力 = 少ない痛み —
従来の矯正装置は、最初だけ強い力が掛かってしまいましたが、セルフライゲーションシステムでは
最初から弱い力が掛かるので、痛みが軽減されます。
ワイヤーの留め方や歯を動かすための圧力のかかり具合がソフトです。
セルフライゲーションシステムは、ブラケット装置自体が特殊な開閉式シャッター(オームコ社製「デーモンシステム」)だったり、
クリッピーC(半透明のセラミックボディとホワイトコートされたメタルクリップのため目立たない)、クリアスナップ(審美的な白い樹脂)のような留め具を用いて歯列矯正するものが代表的な装置です。
※ クリアスナップは、クリップタイプの結紮用アタッチメントです。結紮線やゴム止めの代わりに使います。審美ブラケットに装着すると、フリクションフリー(痛みの少ない矯正治療・迅速な歯牙移動)を実現します。

セルフライゲーションでの矯正治療は、痛みが少なく 、早く歯が動く、快適なシステムです。

トランスパラタルアーチ TPA の役割

トランスパラタルアーチは、上顎の大臼歯部の舌側に装着する矯正装置の一種です。左右の第一大臼歯に装着したバンドと、それを連結して上アゴの内側 (口蓋) に渡す太いワイヤー(主線)から構成されます。マルチブラケット装置との組み合わせで用いられます。
抜歯ケースの矯正治療の時によく用いられる装置です。奥歯が前に寄ってこないための固定源、奥歯の幅を調整する場合などに用います。
トランスパラタルアーチ
  • 1. 抜歯症例(小臼歯抜歯)の加強固定
    前歯を後方へ牽引する際、奥歯が前方移動するのを抑えます。抜歯スペースの1/2から2/3ほどを 前歯の後方移動に利用したい症例でトランスパラタルアーチを使用します。
    トランスパラタルアーチ は、ある程度の前方移動の抑制とはなりますが、抜歯スペースをすべて前歯の後方移動のために使用したい際には、インプラントアンカー矯正装置を用います。
  • 2. 保隙スペースの確保
    生え変わりでなかなか永久歯が生えてこない場合、奥歯が前に寄ってきて永久歯の萌出スペースを 埋めてしまわないようにします。
  • 3. 歯列弓幅径の維持
    歯列の幅が狭くならないように維持します。
  • 4. 大臼歯が挺出するのを防止
    同じような上顎口蓋(上アゴの裏側)の装置ですが、ナンスNanceのホールディングアーチは、小臼歯を抜歯した時の保隙装置として使われます。

マルチブラケット装置の構成

マルチブラケット装置は、歯1本1本にブラケットあるいはバンドに装着されたチューブに ワイヤーを通すことにより三次元的に矯正力を加えて歯を移動します。ワイヤー、ブラケット矯正といわれる治療方法です。アーチワイヤーは、ニッケルチタンやステンレスなどの材質でできており、細いワイヤーから少しずつ太いワイヤーに取り替えて歯を移動していきます。細いワイヤーで歯のデコボコを改善(レベリング)して、ワイヤーが太くなるに従いたわみが少なくなり、細かな歯の傾斜や捻転を改善していきます。
矯正においては最も歴史が長く、様々な治療方法が広く普及しています。いわゆる世間一般で言われるような代表的な矯正治療法です。
応用範囲が広く、ほとんどの症例に対応できます。
  • ・ブラケット(金属ブラケット、審美ブラケット(セラミック、プラスチック))
  • ・矯正ワイヤー(NiTiワイヤー(ニッケルチタンワイヤー)、ステンレスワイヤー、ゴムメタルワイヤー)アーチワイヤーとは、ブラケットやバッカルチューブに装着して矯正力を発揮させるワイヤーの総称です。
    アーチワイヤーは、細いワイヤーから少しずつ太いワイヤーに取り替えて治療を進めていきます。ストレートワイヤーテクニックの場合、形状記憶ワイヤー(超弾性のニッケルチタンワイヤー)を用い、効率よく歯を移動します。当院では、レベリング (歯のデコボコを平らにし整列) は、細くて軟らかいニッケルチタンワイヤーから始めます。
  • ・結紮線(リガチャーワイヤーとも呼ばれ、ブラケットにアーチワイヤーを固定するためのものです)
  • ・矯正用エラスティック(顎間ゴム、Oリング、パワーチェーンなど)
  • ・バンド(金属性のバンドにチューブを溶接して、歯にセメントで接着します。)
  • ・チューブ(小さな筒状の部品)
  • ・コイル(白くコーティングしてあるオープングスプリングコイルも可、歯の隙間を閉じるクローズドコイルスプリング)、
  • ・フック(白くコーティングしてあるエステティックタイプもあります)
  • ・小林フック(結紮線の先端にあらかじめ付けられている小さなフックで、顎間ゴムを引っ掛ける目的で使います)
  • ・リンガルボタン(無色透明のタイプもあり、エラスティックをかけ牽引します)などから構成されています。
    オプションとして顎間ゴム、インプラントアンカーなどを用いて矯正治療します。
■ 顎間ゴム
上下の咬み合わせのズレを修正して、安定した咬み合わせを作るために矯正用のゴムを掛けます。
ゴムが縮もうとする力を利用して歯を正しい位置に移動させます。
顎間ゴムは、長時間使うほど効果的なので、食事や歯みがきのとき以外は装着してください。
2級ゴム:上顎前突(出っ歯)
3級ゴム:反対咬合
三角ゴム:犬歯や小臼歯部がよく咬んでいない場合
台形ゴム:オープンバイト
交叉ゴム:鋏状咬合(すれ違い咬合のこと)
■ マルチブラケット装着時のブラッシング
装置の周辺に食物がはさまりやすいため、毎食後、虫歯予防、歯周病予防のためにもブラッシングをして下さい。
歯間部にさまった食物は除去し、歯間ブラシや専用の矯正用ブラシ等を用いて清掃して下さい。
特にブラケットの周囲やワイヤー下部、装置の歯茎よりの部分は丁寧に磨きましょう。
ワイヤーの下は歯間ブラシやワンタフトブラシを使い、数回上下に動かします。
お口の裏側の装置やインプラントアンカーには、毛束が1本のワンタフトブラシがお勧めです。
■ ワイヤー・ブラケット矯正の注意事項
・虫歯や歯周病予防のため、歯磨きを丁寧にします。
・硬い食べ物や粘着性のある食べ物で、装置が外れる場合があります。
・矯正装置の圧迫で口内炎が出来ることがあります。
・ワイヤー交換時には、歯が浮いたり痛みが出ることがあります。
このような場合には、お気軽にご相談して下さい。

リンガルアーチ(舌側弧線装置)

リンガルアーチは歯の裏側(リンガル、舌側)につける固定式の装置です。上顎または下顎の左右の第1第大臼歯に装着されたバンドに太いアーチワイヤーを固定します。太いアーチに細いワイヤーを溶接し、ワイヤーの弾力を利用して特定の歯を目的の方向へ動かすことができる装置です。
その目的は、
1. 奥歯を加強固定(奥歯が手前に倒れてこないように等、固定源を強化すること)したり、歯列を拡大したり、主線0.9mmに補助弾線0.5mmの細いワイヤーを付け加えて内側から歯を動かす時に使用します。(唇側に傾斜移動)
2. 拡大後の後戻り防止装置として使用されます。
3. 軽度の叢生、捻転の矯正治療
4. 軽度な歯性の前歯部の反対咬合
5. 保隙装置として用いる。(乳歯を早期に喪失した場合など)
6. 動的治療後の保定装置として使う。

ループを組み込んだ「3Dリンガルアーチ」では、ワイヤーが着脱可能で調整が容易です。
3Dリンガルチューブに垂直的に固定されるため、水平固定式では得られない強い固定及び確実な大臼歯のコントロールが可能です。
上顎のナンスのホールディングアーチ、下顎の調整可能な Full 保隙装置としても使います。