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名古屋で歯周病治療

歯周組織再生療法

診療案内
Diagnosis and treatment guide

最新の歯周組織再生療法について

患者様一人ひとりに合った歯周病治療
歯周病で溶けてしまった歯の周りの歯槽骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる治療を「歯周組織再生療法」と言います。
重度の歯周病でも、歯周組織再生療法により、歯を保存できる可能性が出てきました。

名古屋のコンドウ歯科では、歯周再生で少しでも自身の歯を救うための最新治療を行っています。
歯の寿命を延ばすために、歯周病で溶けてしまった骨や歯肉を回復させることが目的です。

「エムドゲイン法」などの方法があります。
また、「リグロス歯科用キット」という遺伝子組換え技術によるヒト塩基性線維芽細胞増殖因子を成分とする歯周組織再生剤が登場しました。
ヒト型 FGF 2 (一般名トラフェルミン)を主成分として、世界初の歯周組織再生用サイトカイン製剤として臨床応用されています。
これらの歯周再生療法を応用すれば、組織の成熟が期待でき、より確実な治癒が可能となり予後が期待できます。
あなたも、歯周再生治療が可能かどうかご相談してください。

エムドゲイン Emdogain 法

歯周組織再生療法の手術
エムドゲイン法は、歯周炎の治療を目的として、歯周外科手術(歯肉剥離掻爬手術フラップオペ)の際に、露出された根面上に塗布して歯周組織再生を促す方法です。
深い歯周ポケット、骨縁下ポケット等が適応です。
また、最近では、歯肉移植の時にも用います。

この方法で使用するエムドゲインゲルは、スウェーデンのビオラ社で開発された新しい歯周組織再生誘導する材料です。

この材料は幼弱ブタ歯胚組織から抽出精製したものです。
1998年に厚生労働省に認可され、2002年には、改良型の「 エムドゲインゲル」の使用が認可されました。
健康保険適用外の治療になります。

主成分

歯周再生治療法で使われるエムドゲイン
エムドゲインの主成分 (エナメルマトリックスデリバティブ)は、
子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをする タンパク質の一種です。

発生期におけるエナメル(上皮)基質蛋白(EMP)によるセメント質
形成を促す間葉細胞を誘導する物質です。
このたん白質はエナメル上皮が分泌するアメロジェニン・ファミリーのひとつで、歯根形成時にヘルトウィッヒ上皮からも分泌されております。エナメル質の形成だけでなく、セメント質の形成や機能性を有した付着組織の発達に関わると言われています。
エムドゲインは、術後1 年のプロービングデプスやアタッチメントゲインについて、GTR 法(非吸収性膜)と同等の結果を得られると考えられています。
現在、世界39ヶ国で使用されています。 日本においても認可がされています。

適応症

歯周組織の再生を期待する場合、垂直性骨欠損で骨壁数が多く、かつ狭い骨欠損ほど再生がより多く認められます。(残存している隣接面の骨頂以上の回復は望めません。)
歯槽骨の垂直性吸収が適応症
歯槽骨の垂直性吸収が適応症です。骨の高さが全体に溶けて低くなっている水平性吸収では、
再生が望めません。
  • 1. 垂直性骨欠損の時に有効ですが、歯槽骨全体が水平的に吸収した時には骨の再生は困難です。
  • 2. 6mm以上の歯周ポケット、歯肉退縮(歯肉移植時に用い充実した歯周組織を作り上げる)などです。
  • 3. X線写真上で深さ4mm以上、幅2mm以上の垂直性骨欠損。
    3壁性は予知性が高くエムドゲインだけで可能ですが、1壁性・2壁性は骨補填も同時に行うよう にします。歯科用コラーゲン使用骨再生材料とエムドゲインによるGBRは良い成績が上がった という報告もある。
    血液が流れ出さないような骨壁の欠損に向いています。
  • 4. 根分岐部病変2度(不適応と言われる報告もある)。
  • ※ 歯根の分岐部の骨が完全に無くなってしまった状態(分岐部3度)や歯根の先端を完全に超えて骨がなくなっている場合は非適応です。
  • ※ 外科手術なので処置に伴う痛み、腫れ、出血、合併症の可能性があります。

治療の流れ

エムドゲイン法の流れ
  • 1. 垂直的に深く、歯槽骨が失われています。
  • 2. 歯肉を切開します。
  • 3. 歯肉を剥離します。
  • 4. 歯根表面の清掃を行い、歯石、プラーク、汚染された歯周組織を取り除きます。
  • 5. 骨欠損を満たすように、エムドゲイン・ゲルを塗布します。
  • 6. ゲルを包み込むように歯肉を緊密に縫合します。

成功のポイント

  • 1. 適切な診査、診断が出来ているか
  • 2. 感染物質(歯石、プラーク、壊死セメント質、不良肉芽除去など)が
    徹底的に除去できているかどうか
  • 3. 毎日のプラークコントロールがしっかりとできているか
  • 4. 動揺歯の安定を得られているか
    動揺歯を固定することにより手術部位の回復が図られます。
  • 5. 免疫力を最大限発揮できるような正しい生活習慣を送っているか
    睡眠不足がないか、禁煙が出来ているか
    ※ 生活習慣は免疫力に影響するので、タバコを吸う、疲労やストレスをためる、よく噛まずに
    食べる、間食が多い、夜ふかしをしてしまう等がないように注意しましょう。
  • 6. 年齢など、  がポイントになります。
    有害な咬合力(過度な咬合力、歯軋り、食いしばり、外傷性咬合など)が発生する場合には、マスピースの使用や歯の補強固定が必要なケースもあります。