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〒468-0023 名古屋市天白区御前場町2番地
歯並びや咬合機能を考慮した名古屋市天白区の矯正歯科

矯正歯科

診療案内
Diagnosis and treatment guide

矯正歯科の治療について

歯並びが悪ければ、十分に歯磨きができないため、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。

さらに、ものを噛む能力の低下、発音障害、咬合異常、前歯前突などの歯牙破折リスク、 顎関節症のリスクやアゴの発育障害など様々な悪影響を受ける可能性があります。
それは、肉体的にも精神的にも大きな負担となります。

矯正歯科は、歯の正常な咀嚼(そしゃく)機能や口腔機能を取り戻し、健康な身体と心をつくるための歯科治療です。

また、口腔はコミニュケーションツールとしての役割も果たします。美しい歯並びであれば、人前で自然な笑顔になり、他人に良い印象を与え、人との関わりが円滑に行えます。

最近では矯正歯科治療のニーズの高まりや、矯正装置にバリエーションが増えてきたため、子供、大人、高齢者といった世代を問わず、矯正治療を希望される方が多くなりました。また、修復治療の前処置や咬合治療としても矯正が行われています。審美ブラケット装置やインビザライン矯正システムなどの審美的な装置が人気です。

コンドウ歯科ではあなたに最善・最良の治療方法を考え、ご提案させていただきます。

◆ 症例 “前歯の歯並びの治療を希望されました”

▼ 矯正治療前
矯正治療前
→
▼ 矯正治療後
矯正治療後
前歯の歯並びが悪く、矯正治療を希望して来院されました。
歯みがきがやりにくく、歯肉からよく出血していました。
矯正治療後は、歯みがきが楽になり、唇が引っ掛かった感じもなくなりました。
▼ 治療前
治療前
下唇が前に出た感じが強い
口ゴボ(口元が前に突き出している状態)です
→
▼ 治療後
治療後
E ライン(エスティック ライン)Good ! !
口元がすっきりしました。
スマイルライン Good ! !
スマイルラインも Good ! ! 整いました

矯正歯科治療の利点、欠点

利点
  • 1. 咬み合わせが良くなり、咀嚼機能が改善して、消化管への負担も減る
  • 2. 審美的な改善(歯並びが良くなり、横顔がキレイになる)により自信が回復する
    歯並びが良くなることでコンプレックスが解消され、対人関係にも自信が持てるようになります。
  • 3. アゴの骨の成長発育障害の予防(アゴの発育方向がズレると、歪んだ顔の形になることがあります。)
  • 4. 歯磨きがしやすくなるため、むし歯や歯周病の予防になる。結果、歯を長持ちさせることにつながる
  • 5. 口唇閉鎖不全の改善 (お口ポカーンは口呼吸の可能性がある)。口元が出ていて口が閉じづらい方は、口が閉じやすくなり、口腔内の乾燥(虫歯・歯周病の発症リスクが高まる、舌の痛み、口臭、食事がしづらいなど)を防ぐことができます。
  • 6. 発音の改善(歯の間からの空気の漏れが改善。特に受け口や開咬の人は、サ行 タ行 ラ行が明瞭に発音できない。)
  • 7. 咬合の調和により、顎関節や口の周りの筋肉を健康な状態に保つ
  • 8. 修復治療をより理想的に行うために必要な歯の移動ができる
欠点
  • 1. 長期に及ぶ治療期間(平均的な治療期間は2〜3年くらいかかります。)
  • 2. 種々の装置が必要、装置が複雑で治療期間中の歯磨きが難しい(むし歯、歯周病リスクが高まります)
  • 3. 初めて装置をつけた時は、口唇、頬、舌が装置でこすれて、話しにくい、食べにくいという違和感がありますが、2〜3日で慣れてきます。歯が浮くような感覚、噛んだ時に痛みを感じることもあります。
  • 4. 抜歯の可能性もある。逆に、スペース不足が大きいのに抜歯をせず無理に矯正すると、
    後戻りが起きたり、口元のシルエットが膨らむ恐れがあります。
  • 5. 治療費がかかる
  • 6. 治療に伴うリスク(むし歯、歯根吸収、口内炎、歯の痛み、しみる、歯肉退縮、歯根露出など)
    歯肉退縮は、非抜歯で歯列の拡大、前方や外側に向かっての移動、もともと歯肉退縮がある場合
    などに起こりやすくなります。
  • 7. 矯正装置をはずした後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 8. 矯正治療には限界があります。土台の骨がない所には歯は動かせません。矯正治療では歯や骨格の形態までは変えられません。 治療により改善が可能な点と、改善が望めない点については治療前にご相談ください。

矯正治療の流れ

一般的な矯正歯科治療の流れをご説明します。
1. 初診、カウンセリング
あなたの現在の歯並び、咬み合せに関する悩みや心配、治療に関する様々な疑問点、ご希望などについてお伺いします。
2. 精密検査
矯正治療を適切に行うためには、精密検査が重要になります。
現在のお口の状態を把握し、今後の治療方針を決定するうえで非常に大切なステップです。
口腔内模型、顔面および口腔内の写真、X線写真(セファロ、パノラマ、デンタルX線などで歯の傾き、骨格と歯の位置関係などを確認)、咬合の診査、虫歯および歯周組織の検査、口腔習癖の有無、問診(体全体の状態や生活習慣、既往歴なども含む)などを行い、資料を整えます。得られた資料をもとに、コンピューター(顎顔面形態の診断、治療方針の立案、顎骨の成長予測、治療結果の評価を行う)などを用いて分析します。
3. 診断 (矯正歯科治療は診断が大切)
検査に基づいて下した診断結果を分かりやすくご説明いたします。治療計画、矯正装置の種類、歯を抜く必要があるかどうか、費用や治療期間がどれくらいかかるのか、生活上どんな配慮が必要かについてお話しを致します。
4. 治療開始
治療方法、治療にかかわるリスク、期間、費用の支払い方法などに同意が得られれば治療を開始いたします。
5. 矯正装置の装着、歯の移動 (動的治療)
治療計画にそって順番に歯を動かしていきます。ブラケット+ワイヤー、マウスピースなどの矯正器具を装着して、動的治療を開始します。矯正治療中の通院は約1ヶ月に1回程度です。歯牙を移動させるためにワイヤー、ゴム、矯正装置等の調整、あるいはマウスピースの調整、順調に移動できているかどうかの観察を行います。治療中は定期的に口腔衛生管理 (歯みがきの練習や歯のクリーニング) や、虫歯予防処置を受けるとよいでしょう。
6. 装置の除去
すべての歯牙移動が完了して、きれいな歯並びになったところで、矯正装置の除去を行います。
7. 保定、定期健診
矯正治療により動かした歯は、装置を外してそのままにしておくと後戻りします。歯並びを維持、安定させるために保定装置(リテーナー)を装着致します。固定式と取り外し式の保定装置があります。定期健診をします。

インプラント矯正装置

インプラントアンカー TAD temporary anchorage devices (チタン合金製のスクリューネジ)をアゴに埋め込んで矯正治療に使う事で、確かな固定源の確保ができ、治療の幅が大きく広がります。抜歯ケースの前歯の牽引、非抜歯治療の可能性拡大などに有効です。治療期間の短縮が図れます。歯科矯正用アンカースクリュー、インプラント矯正と言われるものです。
インプラント矯正装置
黄色の矢印部分にインプラント矯正装置が入っています。
奥歯は動かさずに前歯だけを奥へ引っ張る事が可能です。
設置は局所麻酔で5分程度ででき、除去もネジを回転するだけで容易に済みます。(従来の矯正では大型のヘッドギア装置が必要)
固定源としていた歯の移動がなく、従来の方法では難しかった方向への三次元的歯牙移動が可能となりました。

クリンパブルフックにパワーチェーン(鎖状のゴム矯正装置)を掛け、インプラントアンカーから牽引する(歯体移動、傾斜移動)矯正治療方法もあります。

インビザライン矯正

「インビザライン」という透明色のマウスピースを使った矯正治療(ほかにキレイライン、ウィ・スマイル、アソアライナーなどがあります)は、審美的で目立ちません。取り外しが可能で、簡単に歯のお手入れができるため、お口を清潔で健康な状態に保つことができます。現在インビザラインは、小児の混合歯列期から大人まで、様々な不正咬合の矯正治療に用いられています。
ワイヤーを使わず、目立たない矯正がしたい方にお勧めです。
・反対咬合(受け口)では、3級ゴムというエラスティック ゴムをかけて治療します。(上顎前突(出っ歯)では2級ゴムで、かけ方が逆、遠心移動時にゴムかけをします。)
上下のアゴに掛ける顎間ゴム以外に、単独歯をマウスピースとフィットさせるためにもゴム掛けが使われます。
・叢生(デコボコの歯並び)を矯正治療するためにスペースを確保する方法は、IPR(歯間エナメル質の僅かな削減)、前歯の唇側傾斜・臼歯部歯列拡張、大臼歯の遠心ローテーション、遠心移動および抜歯などがあります。
※ 叢生(そうせい)とは、デコボコの歯並びのことで、歯牙の間隔が近すぎたり、重複やさまざまな方向のずれなど、歯牙位置の異常を伴う状態を指します。
インビザライン矯正(3級ゴム)
※ 顎間ゴムはブラケットやワイヤーに取り付けたフック、小林フック、リンガルボタンなどに引っ掛け、上と下のアゴにかけるゴムのことを指します。上下のアゴの位置を調整するのに用います。

小児矯正 (第1期矯正治療) 子供の矯正

混合歯列期(前歯と六歳臼歯のみ永久歯になっている8〜10歳ころの時期)に始める矯正治療を「第1期治療」といいます。
成長が活発な時期に上下のアゴの大きさを調整し、上下間のアゴのズレを整え、正常なアゴの発育ラインに乗せることが目標です。成長を利用するというのはこの時期でないとできない治療です。
アゴの成長が十分でないと、永久歯が重なって生えてきたり、歯列からはみ出してデコボコの歯並びになったりする可能性があります。
永久歯列期(全てが永久歯に生えかわった時期)からおこなう矯正治療を「第2期治療」(通常はブラケットとワイヤーを付ける)といいます。成人矯正のことです。
子供の矯正治療と、大人の矯正治療の大きな違いは「アゴの骨の成長があるかないか」です。もちろん、矯正治療に成長を利用した方が有利になることが多いことは確かです。大人の場合、スペースを確保する選択肢が限られてしまいます(側方拡大、臼歯部の遠心移動、前方拡大、IPR、抜歯など)。小児の矯正治療は特殊な治療(筋機能訓練・咬合誘導など)も多く、成長を予測しつつ治療を進めていきます。
また、習癖(頬杖、口呼吸、指しゃぶりなど)は、歯並びや咬み合わせに悪影響を与えます。将来的な不正咬合を未然に防ぐこも大切です。
ムーシールド(反対咬合治療の歯列矯正用咬合誘導装置)などの筋機能療法MFTでは、マウスピースを装着し口の周りの筋肉と舌を鍛えることで正しい歯列へ導きます。
小児から治療を開始すると、アゴの成長をある程度コントロールできるので、見た目が自然で良い治療結果が得られやすく、第2期治療が簡単または行う必要がなくなる場合があります。また、早期に不正咬合の原因を取り除くことで、より強い不正咬合を予防でき、抜歯矯正を回避する可能性が高くなります。
インビザラインファースト(成長過程にある子供のマウスピース矯正)の方法では、「アゴの大きさを広げる」、「歯をきれいに並べる」を同時に行います。
※ 上アゴの成長期は7から8才にかけての1年間、下アゴの成長期は 11才半ばから13才半ばにかけての2年間です。思春期成長スパートは、女子15歳くらいまで、男子18歳くらいまで続きます。
リンガルアーチ、クワドヘリックス(側方拡大装置)、急速拡大装置(Rapid expansion)、拡大プレート、ヘッドギア(サービカルタイプ)、ムーシールド、プレオルソ(機能的マウスピース型矯正:自身の口腔周囲の筋肉の力を利用する矯正)などの矯正装置が比較的多く、適切なものを選択して使用します。

Hellmanの歯齢(しれい) dental age

歯の萌出状態によりヒトの成長段階を分類したものです。その状況を見極めて矯正治療の方針や治療時期の判断を行っていきます。
小児の歯列および咬合の発育段階の評価においては、Hellmanの咬合発育段階(大きくI〜Vまでの5段階)が広く用いられています。生理的年齢の歯齢(歯牙年齢)一つです。
   A (attained)  C (commenced) B(between A and C)
   I A:乳歯未萌出期、 I C:乳歯萌出開始期 、 Ⅱ A:乳歯萌出完了期 、
   Ⅱ C:第一大臼歯、前歯萌出開始期、Ⅲ A:第一大臼歯・前歯萌出完了期 、
   Ⅲ B:側方歯群交換期 、 Ⅲ C:第二大臼歯萌出開始期、IV A:第二大臼歯萌出完了期 、
   IV C:第三大臼歯萌出開始期 、 V A:第三大臼歯萌出完了期
咬合発育の評価に重要な側方歯群交換期を、第一大臼歯・前歯萌出完了期(Ⅲ A)と第二大臼歯萌出開始期(Ⅲ C)の間としてⅢ B(between)としています。
※ Hellmanの歯齢ⅢAの時期 (7歳~8歳) は、第一大臼歯の萌出が完了し、永久歯の前歯4本が萌出する時期です。この時期は歯列の成長変化が著明で、歯列弓長径が平均1~2㎜増大します。

成人矯正

歯列矯正をしないまま現在に至ったり、歯並びを治したいけど矯正装置が目立つのが嫌で治療に踏み切れないという方の相談をよく耳にします。
審美性に優れた装置の発展、歯並びや口元の審美性への関心の高まりから、大人の方で矯正治療を受ける方がしだいに増えて、現在では当たり前とも言えるほどになっています。

成人矯正歯科治療は、良好な咬合の確立、審美的改善、歯周病治療や予防の一助、補綴修復処置の前治療などの役割があります。長期的に良好な口腔環境を獲得するためには成人に対する矯正歯科治療は有用であると考えられます。
歯並びを整えることにより歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病になる確率を下げることが出ます。
一方、成人矯正においては、すでに歯周病に罹患している場合、矯正治療により歯牙や歯槽骨を喪失する危険性が常にあるので注意が必要です。歯肉退縮や骨吸収が存在する場合、どの程度の病変なら矯正治療可能か、可能性と限界を見極める必要があります。また、多くの修復歯があったり、歯が欠損しているケースもあります。そのため、歯並びを整えてから再修復処置をしたり、機能的な咬合の構築(咬合再構築)が必要な場合もあります。
年齢的には、50歳、60歳、それ以上であってもお口の中の骨と歯がしっかりしていれば矯正治療は可能です。

成人歯科矯正治療では、顎骨の成長促進、抑制および拡大が成長期ではないので出来ないため、骨格的不正が大きい場合には抜歯もしくは外科的矯正治療が必要となります。また、矯正力に対する組織反応が若年者と比較して低くなります。歯の欠損や歯列不正を長期間放置して、そのままでは修復が困難となったような場合、矯正治療を含めた一口腔単位の歯科治療を行うと良いでしょう。(歯の移動による空隙を矯正してコントロールすることで良好な咬合関係が得られます。)
■ 歯周病の治療をしてから矯正治療に取り掛かります。
歯周炎が存在して付着の喪失や骨吸収が既に始まっている場合には、矯正力や咬合力が複合的に関与して骨吸収を促進してしまう可能性があります。その結果、歯周ポケットの深部への進行、骨吸収の進行、動揺度の増加、歯肉の退縮などが目立ってきます。その予防のためには、矯正に取り掛かる前、治療期間中、矯正後を通じて、歯周病治療と管理が必要となります。
矯正治療が行われた際には、清掃しやすい口腔環境が得られ、歯周病の改善も望めます。
かぶせる前に歯列矯正をすれば、さらに理想的な口元に♪
修復前の術前矯正のひと手間により、満足度アップ !

歯周病のため歯が脱落して、歯並びも悪くなりました。
歯石取りなど歯周病の治療後に矯正歯科治療をします。歯並びを整えてこの隙間を埋めます。

白や透明色で出来た審美プラケットは、金属ブラケットと同様に多くの種類の不正咬合に対応できるポピュラーな治療方法です。

審美ブラケットにより目立たずに治療できます。
写真は、InVu(インビュー、ティーピー・オーソドンテックス・ジャパン社)という目立たない半透明のセラミックブラケット(InVuは小型なのが特徴)が装着されています。
透過した光が歯面で反射し、ブラケットに歯の色を映し出します。審美的な矯正装置で、歯によく馴染んでいます。
審美ブラケットを使った成人矯正