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名古屋でインプラント

抜歯窩の保護手術

診療案内
Diagnosis and treatment guide

歯を抜いたくぼみを最小限にする手術

抜歯窩の保護手術とは、抜歯した後にできる組織のくぼみを最小限にするための手術のことです。
歯を抜いた後の組織のくぼみ
抜歯してそのまま放置すると、写真の青矢印の部分のように組織が失われます。
歯茎がくぼみ、審美的にも悪くなり、インプラントやブリッジなどの修復物がうまく入りません。後の歯ブラシなどによるお手入れもうまくできません。

そこで行われるのが、「抜歯窩保護手術」です。
自費治療で1歯110,000円です。

歯がなくなると、抜歯した歯、その周囲の骨がなくなり、歯茎の組織が失われて凹んでしまいます。特に、元々骨の薄い外側の骨は消失する可能性が高くなります。

抜歯窩保護手術の手順

抜歯窩保護手術の手順
一連の診査・診断の後、どうしても保存が不可能で抜歯をせざるを得ない場合に次の手順で行います。
  • 1. 周囲の歯肉や骨の組織にダメージをできるだけ与えないように、抜歯をします。(写真左)
    組織の損傷を最小限に抑えるXツールやペリオトーム、
    精巧な先端部を持つ抜歯鉗子ROBAを用いて抜歯をします。
  • 2. 歯を抜いたところを綺麗にします。(写真中央)
    不良肉芽の徹底的な掻爬除去をして炎症層を取り除きます。
  • 3. 状況に応じて骨補填剤を用います。
  • 4. メンブレンを挿入します。(写真右)
    非吸収性のCYTOPLAST(シトプラスト・サイトプラスト)は、オープンバリアメンブレンと
    いって膜が露出した状態で良いので組織を手繰り寄せず最大限組織を確保するのに適しています。
    メンブレンは、異物や細菌がメンブレン内やその下側に侵入するのを防ぎます。
  • 5. 縫合をして、抜歯窩を閉鎖保護します。
  • 6. 1か月後に膜を引き出します。
  • 7. 成熟した組織の治癒を待ち、インプラント埋入手術、あるいはブリッジによる修復をします。

特徴

  • 1. 抜歯後のくぼみを最小限に抑えられるので、質の高い修復物が望める。
    ブリッジのポンティック部も自然な感じに仕上がる。
  • 2. 使用するメンブレンは、中で組織が成熟するのに役立つ。
  • 3. メンブレンが露出していても大丈夫で、取り除くのも簡単ある。
  • 4. ある程度の骨補填が可能である。
  • 5. 大掛かりなGBR法などによる骨造成を最小限のものにできる。

デメリットやリスク

  • 1. 自費の手術になる。
  • 2. 周囲組織に炎症を伴う場合、骨補填が定着しない。炎症を抑えてからの施術になります。
  • 3. 徹底した不良肉芽の掻爬を行わないと効果が期待できない。
  • 4. 多数歯には応用できない。