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名古屋のマイクロスコープ専門歯科

マイクロスコープ

診療案内
Diagnosis and treatment guide

専門的で高度な治療をご提供

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡治療)は、従来の歯科治療と違い、
肉眼では見えなかった細かな部分も確認できるので、正確で、より高度な歯科治療をご提供できます。
特に審美治療、歯の根の治療、繊細な手術などの専門的な治療に絶大な歯科技術力を発揮します。
歯を残す治療が主流になっている現在の歯科医療で、注目されている精密機器です。
  • 歯科用顕微鏡治療(マイクロスコープ)
  • マイクロスコープで精度の高い専門治療
マイクロスコープを使うと、裸眼では確認できない細かな問題点(プラークの隙間内部への付着、歯の亀裂、歯肉縁下歯石、根管内の汚染部、外科手術時の不良肉芽、歯の間や縁下部の虫歯など)を正確に把握できるため、質の高い治療が可能です。「歯を残す」ためには、このような地道な精査と基本的な治療の積み重ねが必要になります。
このマイクロスコープを使った精密治療の事実を知ってしまうと、他の治療はもう受けられません。
「歯に優しい、歯肉にやさしい、体に優しい安心で確かな超精密な顕微鏡治療」をあなたにも。

マイクロスコープとは

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡) Microscope とは、手術用実体顕微鏡のこと です。
カールツァイス社(ドイツの光学機器製造会社、1846年にドイツのイェーナで創業)のOPMI picoという機種では、3.4〜21.3倍の拡大率があり、より精密な治療が可能となり、治療の質を格段に向上させることができます。カールツァイス社のビジョンは「We make it visible.—肉眼では見えないものを見えるようにする。」です。

医療の世界に導入されたのは、耳鼻科が最初です。
その後、眼科・脳神経血管外科・形成外科などで使用されてきました。
そして目覚ましい治療結果を納める事となりました。

歯科では、ペンシルバニア大学 Dr.Kim (生物学的原理・原則に則った歯内療法)が、アメリカで初めて歯内療法(歯の内部の治療、根管治療のこと)の分野にマイクロスコープ(手術用実体顕微鏡)を応用し、その臨床技術を全米に普及させました。診査診断、歯内療法(根管治療)、歯周治療、審美修復治療(詰めたりかぶせたりする治療)、外科治療(歯周外科、抜歯、インプラント)などに応用されるようになりました。
マイクロスコープとは

その治療方法

マイクロスコープを使って拡大視野で精密な治療をします。

一般にマイクロスコープによる歯科治療は、ドクターは接眼レンズをアシスタントはモニターを眺めながら様々な情報を共有して治療を進めます。
ドクターは腰を曲げることなく疲れないまっすぐなポジションで治療するため、根気のいる困難な症例でも正確な処置をご提供できます。左写真の顕微鏡本体は横方向へ傾けても、接眼レンズが水平に保てるため診療時の姿勢をまっすぐに保てます。

治療しているクリアな画像は、後からモニターで確認して頂けるので、受診する側にとっても情報を共有することが出来、円滑なコミュニケーションが図れます。(フリーズ機能による静止画や動画を活用できます。)
現在の状態はどうなっているのか。インパクトのある映像で知りたいところの拡大像がはっきりと分かる。
今日どのような治療をしたかを目でしっかりと確かめてチェックできるので、満足度アップ、安心して治療が受けられます。
マイクロスコープを使った 虫歯治療   ▶ 詳しくはこちら
審美歯科治療 ▶ 詳しくはこちら
外科手術   ▶ 詳しくはこちら
歯周病の治療 ▶ 詳しくはこちら
その治療方法

顕微鏡の画像

顕微鏡の画像は、単に拡大されているだけではありません。(ボケている画像をいくら拡大してもはっきり見えません。)
細部まで鮮明に観察する事が出来るのです。曇りガラスが晴れて、透き通してクリアな画像が見える感じです。色再現、透明感、立体感など、被写体の微細な質感までを再現します。
最初に、顕微鏡が必須の根管治療からご紹介します。
マイクロスコープ −画像1−
これからマイクロスコープ(歯科用顕微鏡治療)を使って、歯の根を治療します。

紫の「ラバーダム」(ノンラテックスデンタルダム)というマスクを装着します。(防湿や感染防止、器具の誤飲防止、粘膜保護の役割をします)、引き裂き強い、伸びがよく、伸縮率は1100%
黄色の矢印部 : 根の神経への入り口(下大臼歯で4根管の入り口)が確認できます。
人によりこの入り口の数や方向、根管の湾曲度や分岐が異なります。
短時間でしかもより的確に根管の入り口が判定できるため、ストレスが軽減されます。
マイクロスコープはこのような複雑な根管を精密治療するのに優れています。
根管の入り口
マイクロスコープ −画像2−
今度は、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡治療)で、
歯周治療とかぶせ物の治療をします。

水色の矢印部 : かぶせ物の周りに段差が出来て不適合になり、プラークと歯石が沈着しています。
小さなギャップ(マイクロリッケージ)があれば、さらに小さな細菌はその中に入り込んで、むし歯となります。
かぶせ物の金属自体も意外とデコボコ。
顕微鏡で拡大視すると、金属巣やクレーターまで判別できます。
歯周治療では、歯と歯肉の境目と、さらにその奥の歯周ポケット部をマイクロスコープを覗いて観察します。
その部が見えると治療がより的確に出来るだけでなく歯周組織に余分なダメージを与えません。
「歯周病治療」の成功なくしては、仕上げに行う「かぶせ物」の成功はないと言われているくらい歯周病治療は大事です。

黄色の矢印部 : かぶせ物の形成(型取りの前処置)をする時、歯を長持ちさせるために大切な歯の周りを観察します。
歯肉の辺縁よりほんのわずか下方へスムースに、出血させないように形成します。
さらに、歯の頭の部分のむし歯治療へと進みます。
マイクロスコープ −画像2−

マイクロスコープを使って、より自然で快適な治療

マイクロスコープは、虫歯の治療や審美治療でも活躍します。拡大視野の鮮明な画像を覗いて治療を行えば、天然歯と処置面の移行部をより自然な感じに仕上げることが出来ます。
段差のないミクロレベルの精密治療は、 歯肉との境目、天然歯と詰めものの境界の移行が、よりスムーズなものとなり審美的にも予後にも優れたものになります。
マイクロスコープを使ったコンポジットレジン修復(白い詰め物)や、オールセラミックのかぶせ物などに応用されます。
◆◆ マイクロスコープ治療 = 審美性向上、精度アップ、リスク軽減 ◆◆
マイクロスコープを使ったオールセラミック形成後の色合わせ
ブリッジやクラウンの支台歯の形成には、スムーズな滑沢面と段差のない移行的な辺縁部の形成、さらにブリッジでは支台歯の平衡が保たれていることが必須です。また、より正確にスキャンできるようマージン部はなだらかに仕上げる必要があります。しかも形成部周囲の歯肉を傷(出血させると印象面に狂いが生じ、冠不適合の原因になる)つけないことが求められます。 マイクロスコープを使用して、より緻密に仕上げていきます。
写真は支台歯形成後に、オールセラミックの色合わせ(シェードガイドA3色見本と比較している)をしている場面です。

MI治療(Minimal Intervention)

MI治療(Minimal Intervention)とは、最小限の侵襲で最大の効果を得る治療のことです。2000年に国際歯科連盟FDIによって提唱された新しい概念です。最小限の切削を行い、その後の修復は、メタルインレーではなくコンポジットレジンのような歯質接着性材料による成型修復が推奨されています。最小の歯質削除だけでなく、再石灰化の促進、感染予防、患者教育、糖質摂取削減など、う蝕管理おける最小の介入(再発のリスクを低減)も示しました。
低侵襲な治療の実現には、歯科材料の品質の飛躍的な発展(特に接着材料)、切削器具、インストゥルメント、精密機器などが貢献しています。

MI治療(Minimal Intervention)はマイクロスコープで

低侵襲 しかも 精密な治療をご提供します。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡治療)では、隅々まで正確に見えるため、治療によるストレスを最小限に抑える事が出来ます。また、診断においてもミクロ単位で精査できるのでより確実となります。予知性のある精度の高い治療法を選択し、感動を共有しましょう。
例えば、
  • 1. 詰め物なら最小限の切削でピンポイント治療ができ、麻酔はほとんどの症例で使わずに済みます。CR充填は歯を削る量も最小限で済みます。段差や隙間がないかを厳しくチェックでき、滑らかで美しい修復物が可能です。二次的に起こるむし歯(二次う蝕)の防止(再発防止)につながります。特に神経が露出しそうな深いむし歯の場合には、歯髄保護にもつながり治療結果に大きな差が出ます。初期のむし歯の発見にも役立ちます。
  • 2. 歯の根っこの治療(根管治療)なら、歯の中の神経の通る管を見つけるのが容易、根管内の汚染物除去が容易で、より精度の高い治療が出来るため、治療期間の短縮、予後の安定につながります。言い換えれば、根管治療の成功率を高めることができます。※ マイクロスコープ使うと暗くて狭い根管内でも光の到達がスムーズ(同軸照明)で、拡大視野下での精密治療を可能にします。
  • 3. かぶせ物なら、辺縁の形成がスムーズで正確にでき、歯肉との境目がより精密に仕上がる(適合精度が上がる)ため審美的に良好となります。そのため、長期にわたり安定した歯肉との関係が望め、長持ちすることにもなります。
  • 4. 歯周病においても、歯周ポケットの状態、辺縁部の歯肉、歯石の状態を正確にとらえ、低侵襲でより信頼性の高い歯周治療が受けられます。歯周外科や再生療法などの精度を要求される手術にも応用されます。
  • 5. インプラント、歯周外科、外科的歯内療法などの手術でもマイクロサージェリーという微細で肉眼的には困難な手術を可能にしました。侵襲のより少ない治療と、術後の早期回復、予知性を高めます。
  • 6. マイクロスコープの使用によって、歯の喪失につながる様々な根尖病変、歯周病、虫歯、歯牙破折などにおける問題点の解決の糸口を見い出すことができるようになりました。回り道をせず、迅速に問題点の解決ができるので負担も軽くなります。精度が上がることで、再発や抜歯のリスクが軽減されます。
  • 7. 難抜歯や埋伏歯など、歯根膜空隙への器具のポイント挿入が可能となり、確実な脱臼を起こさせて歯を取り出すことが出来ます。組織の損傷を最小限に抑え、不良な病的肉芽の除去も確実性が高くなります。
  • 8. 拡大視野の精密な像は、正確な診断の一翼を担い、高度な治療に大きく貢献します。
このように、最小限侵襲で最大の効果を得る治療を可能にしました。コンドウ歯科では、MI治療用の切削具、インストゥルメントをそろえ、最善の治療を心がけています。
マイクロスコープからMI治療(Minimal Intervention)が始まる!
■ マイクロスコープにも欠点があります
見る角度を変更するのに取り回しが悪く、ルーペのように機動的ではない。
ミラーテクニックやポジショニングに訓練が必要でである。
マイクロスコープ専用の器具を取りそろえる必要がある。
訪問歯科診療などで、外部に持ち出して利用するのが困難である。