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歯並びや咬合機能を考慮した名古屋市天白区の矯正歯科

アタッチメント(インビザライン矯正)

診療案内
Diagnosis and treatment guide

インビザライン矯正で使うアタッチメントとは

インビザライン 矯正では、アタッチメントと言われる白い突起を歯に接着します。
歯牙の大きさ、形状および位置に基づいて、ソフトウェアによりアタッチメントと機能を作成して配置していきます。
アライナーの維持力が向上し(マウスピースの中で歯が滑ってしまうのを防ぐ役割をします)、 歯の移動や回転、あるいは圧下や挺出などの動きを、予測実現性の高いものにする為に着けられます。
インビザライン矯正のアタッチメント
アタッチメントの材料に使われる「コンポジットレジン」と言われる白いプラスチックは、
歯の詰め物をする際に使用されるのと同じ材料です。
歯と同じような白色をしているので審美的で目立ちません。
但し、着色性の飲み物(コーヒーや赤ワインなど)をマウスピースを付けたまま飲むと着色してくるので注意が必要です。
矯正治療が終了後には、容易に除去されます。
様々なタイプのアタッチメント
アタッチメントは、その用途よって様々なタイプがあります。
図の数値は、IPR(歯間削合)のことです。手動の仕上げ用ストリップ、高速バー、低速ダイヤモンドディスク、振動ハンドピース 等で空隙を作り、歯の移動するスペースを確保する方法です。
IPR後の歯牙移動の確認は、歯間隣接面にフロスを挿入することにより把握します。
最適アタッチメントは、上下歯列弓の最適化された個々および複数の歯牙の移動に対してアライナーが最適なフォースを与えることができるよう、インビザラインアライナーと連動するように設計されています。

ルートコントロール用最適アタッチメント

歯根移動の近遠心的コントロールがさらに向上しました。
ルートコントロール用最適アタッチメント(近遠心的歯根のアップライト)
ルートコントロール用最適アタッチメント(正中離開閉鎖)
頬側面に設置される2つのアクティブサーフェスに加わる力が歯根移動に適したモーメントを生み出します。上下顎犬歯、上顎中切歯に適応することができ、空隙閉鎖や近遠心的歯根のアップライ正中離開の症例に適応します。
歯根移動に対する歯牙移動難易度評価では、3〜6mm 移動量:中、>6mm 移動量:大と評価されます。

マルチトゥース挺出用最適アタッチメント

前歯部オープンバイト治療の臨床結果を向上するためにデザインされました。
挺出とは、歯を、歯軸に沿って歯槽骨から外へ変位させることです。
マルチトゥース挺出用最適アタッチメント
上顎前歯4本に最適アタッチメントが設置され、それらを1つのユニットとし、臼歯部をアンカレッジに使用しながら挺出を行います。側切歯と中切歯とでは、挺出に必要なフォースが異なるため、4本の切歯に加わるアライナーアクチベーションは移動の達成に必要なフォースが、それぞれの歯に対して加わるように調整されています。

回転用最適アタッチメント

犬歯、小臼歯の回転に適応します。
歯に回転運動をさせる動きは、予測実現性(達成率)の低い動きの一つです。このような場合、アタッチメントの力も併用して矯正治療します。
回転用最適アタッチメント
アクティブサーフェスはアタッチメントの設置位置によって、計画した位置に歯牙を回転させるために必要なフォースが的確に生じるように調整されます。インビザラインアライナーは、歯に設置されたアタッチメントに力が加わると同時に舌側面からも作用し、歯の長軸を中心に回転させるため、必要なフォースとモーメントを生じさせるように設計されています。

大臼歯回転用アタッチメント

大臼歯のマルチプレーン用最適アタッチメントは、回転および圧下または挺出を組み合わせた移動をサポートします。
大臼歯回転用アタッチメント

過蓋咬合用最適アタッチメント

小臼歯に設置される過蓋咬合用最適アタッチメントは、前歯部の圧下時のアンカレッジとなります。
過蓋咬合用最適アタッチメント(前歯部圧下)
過蓋咬合用最適アタッチメント(小臼歯挺出)
小臼歯の挺出時には、過蓋咬合用のアクティブサーフェスがスビーの湾曲のレベリング達成のために、挺出の力が加わるように作用します。
アライナーの舌側面に新しくプレッシャーエリアが導入されたことにより、圧下の力が前歯の長軸方向に向かって生じ、歯牙移動の予測実現性が向上しました。
さらにバイトランプを設定することにより、過蓋咬合を改善します。バイトランプとは上顎前歯の裏側に付与する3mmの突起物のことで、そこに下顎前歯がぶつかり、上下前歯を圧下します。

アンカレッジ用最適アタッチメント

重度の叢生、上下顎前突、フルクラスⅡあるいはクラスⅢなどの不正咬合を治療する際には、抜歯が必要となる場合があります。
アンカレッジ用最適アタッチメントは、スマートステージ・テクノロジーと連動し、第一小臼歯抜歯の空隙閉鎖において臼歯部のアンカレッジを最大化するようデザインされています。
アンカレッジ用最適アタッチメント
重度の叢生または上下顎前突症の治療における抜歯症例に設置されます。アンカレッジ用最適アタッチメントは、マキシマムアンカレッジで計画される第一小臼歯抜歯症例に対して、第二小臼歯、第一および第二大臼歯上に設定が可能です。最大2mmまでの臼歯の近心移動をクリンチェック治療計画上で組み込むことが可能です。
◇ 重度の叢生または上下顎前突症の治療においてマキシマムアンカレッジで計画される第一小臼歯抜歯が必要である場合、以下の項目が期待されます。(叢生とは、歯牙の間隔が近すぎたり、重複やさまざまな方向のずれなど、歯牙位置の異常を伴う状態を指します。)
  • ・最適な治療結果を達成するため、歯牙移動の予測実現性を確保する
  • ・犬歯のリトラクション中の歯根の平行化を維持する
  • ・臼歯のアンカレッジを維持する
  • ・バーティカルコントロールの維持が加わるように調整されています。