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〒468-0023 名古屋市天白区御前場町2番地
歯並びや咬合機能を考慮した名古屋市天白区の矯正歯科

歯並び

診療案内
Diagnosis and treatment guide

あなたの歯並びはどのタイプ?

歯並びや咬み合わせの悪い状態を「不正咬合」と言います。
見た目が悪かったり、発音がうまく出来なかったり、食事のときに困ったり、ガタガタなため歯磨きが十分できず、汚れがたまり易くなります。
そのため、虫歯や歯周病に罹患するリスクが高くなります。
歯並び
悪い歯並びのタイプは、出っ歯や八重歯、すきっ歯など様々なタイプに分かれます。
治療方法も、不正咬合のタイプ、症状、程度、生活習慣、ご要望により異なってきます。
もし、当てはまるものがありましたら、カウンセリングを受けるようにお勧めします。
コンドウ歯科ではあなたに最善・最良の治療方法を考え、ご提案させていただきます。
 ※ 正常咬合は、上下のアゴのバランスが取れて、前歯は上が下の2mm程度前方にあり、
   奥歯は1本に対して2本が咬み合っています。
   左右は骨格的に対称で、上下の前歯の真ん中が一致しています。上と下の前歯は、
   2mm程度重なっています。重なった歯がなく、スペースが開いていたりもしません。

1. 出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎前突)
上の前歯や上アゴが前方に飛び出ている咬み合わせを「出っ歯」、「上顎前突」と言います。
上下の前歯で食べ物を噛み切れない、口が閉じづらく無理に口を閉じるとオトガイ部(下アゴ中央部の下側)にしわが寄ります。
前歯の角度異常や、上アゴの過成長、下アゴの成長不足が原因します。
口呼吸や習癖(指しゃぶり、下口唇を咬む、舌で前歯を内側から押してしまう癖)などが指摘されています。3mm を超える大きなオーバージェットの不正咬合はそれ以下の患者に比べ約 2 倍の外傷リスクがあるとの報告があります。

2. デコボコ(叢生、乱杭歯)

デコボコ(叢生、乱杭歯)
デコボコな歯並びのことを「叢生(そうせい)」、「乱杭歯(らんぐいば)」といいます。
「八重歯」もこの仲間です。(通常、丈夫な八重歯を抜いて治療することはありません)
アゴのサイズに比べて歯が大きい(アゴと歯の大きさの不調和)と、 歯の生える場所が足りなくなり、
歯列から歯が飛び出してしまいます。アゴの発育が不十分、乳歯の虫歯や早期脱落で永久歯の生えるスペースが不足した等も原因となります。歯がデコボコ重なり合って、歯磨きが上手くできません。このため、虫歯や歯周病にかかり易くなります。審美的に良くなく、咀嚼効率が悪くなります。

3. 受け口(反対咬合、下顎前突)

受け口(反対咬合、下顎前突)
下の歯が上の歯よりも前に出ている咬み合わせを「受け口」、「反対咬合」、「しゃくれ」と言います。
受け口だと、前歯の咬み合わせが上下逆になっているため、前歯で物がうまく噛めず、特に「サ」行の発音が聞き取りにくくなります。
遺伝的要素、後天的要素が原因しています。下アゴの過成長、舌突出癖、低位舌、歯の萌出方向などが指摘されています。重度の反対咬合は遺伝要素が強く、骨格の問題が大きいと歯列矯正だけで解決できないこともあります。顔つきを改善するには外科矯正の適応になる場合もあります。

4. すきっ歯

すきっ歯
歯と歯の間に隙間があいてている状態のことを「空隙歯列弓」と言い、「正中離開」、「すきっ歯」などの状態になります。
アゴのサイズに比べて歯が小さい、先天的に歯が足りない、舌を前に出す癖があったり舌が大きいなどの場合に起こります。
正中離開の主な原因として、上唇小帯の付着異常、過剰歯の存在など挙げられます。
真ん中の隙間は審美障害を強く感じます。空気が漏れて「さ」行の発音がしにくくなります。
軽度の場合には、ラミネートべニアクラウンで治します。重度になると、矯正歯科治療に加え、オールセラミック、インプラントやブリッジなども考慮する必要が出てきます。

5. クロスバイト(交叉咬合)

クロスバイト(交叉咬合)
通常は上の歯が下の歯を被っていますが、この状態が逆になり交叉している咬み合わせです。
「すれ違い咬合」、「クロスバイト」と言われています。
逆に鋏状咬合は、下の歯が上の歯の内側に入ってる咬み合わせのことです。
歯が生える位置のズレ、頬杖や咬み癖などの習癖、アゴが変形しているなどの可能性があります。
アゴの成長の阻害、顔面の非対称、咀嚼障害などが見られ、顎関節の動きに制限が加わるため、顎関節症のリスクが高くなります。
前歯部のクロスバイトは、口元が歪んで見え、審美障害となります。

6. オープンバイト

オープンバイト
奥歯が咬み合っていても、上下の前歯が咬み合わさらない状態を「開咬」、「オープンバイト」と言います。
指しゃぶり、舌突出癖、口呼吸、遺伝などが原因しています。
アゴを動かす時に奥歯や咀嚼筋に必要以上の負担がかかり、顎関節症を引き起こしやすくなります。
前歯で食べ物を咬み切ることができないばかりでなく、前歯が当たっていないため奥歯にかかる力の負担が大きくなり、奥歯の磨耗が強くなったり、奥歯に痛みが出たりします。タ行、サ行の発音が聞き取りにくくなります。
ドライマウス(口が乾いた状態)を引き起こし、口臭の原因ともなります。

7. 過蓋咬合

過蓋咬合
下の歯が見えないくらい上の前歯が深く覆っている咬み合わせ(深い咬み合わせ)のことを「過蓋咬合 (かがいこうごう) 」、「クローズドバイト」と言います。
原因は、奥歯の虫歯や欠損したままで放置している、早期に乳歯を失った、骨格的な問題などです。
上アゴ内側の歯肉を下の前歯で傷つけて炎症を起こして歯の周りの骨が溶けやすくなります。
下の前歯が上の前歯に強くあたり、歯が摩耗しやすくなります。(知覚過敏や歯の破折の原因となります。)
過蓋咬合は下顎が奥に押し込まれるため、アゴ関節への負担がかかり顎関節症を起こしやすいと言われます。

8. 狭窄歯列弓

狭窄歯列弓
狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)は、上顎および下顎の歯列弓の幅が狭く、歯が正常に並ばず良好な咬合接触がない状態をいいます。U字形(ゆったりとした放物線)ではなく、V字型を示すなどの極端に狭い歯列弓です。強い頬圧 (ほっぺたの力) 、鼻づまりや扁桃腺肥大、口呼吸、口唇すぼめなどのクセ、指しゃぶりなどが原因していると言われています。上顎では、多くは前歯が出た感じとなり上顎前突を伴った顔貌となってます。
治療は、拡大装置(急速、緩徐)、クワドヘリックス、軽度であればインビザラインなどのマウスピース矯正などが行われます。

歯並びが悪くなる原因

アゴの大きさと歯の大きさのアンバランス、筋肉(舌を含む)の強さや方向、習癖等により歯並びは悪くなります。
a. 先天的なもの
遺伝による骨格・歯の数・歯の形、上唇小帯や舌小帯の異常、先天的疾患(唇顎口蓋裂)などがあります。過剰歯、欠如歯、巨大歯、矮小歯、巨舌症など
ex) 生まれつき歯の数が足りない。上の前から二番目の歯が小さく、すきっ歯になっている。
b. 後天的なもの
指しゃぶりなどの習癖、虫歯や歯周病で歯が抜けたまま放置、鼻づまりなどによる口呼吸などがあります。食生活、歯の萌出順序などにも影響を受けます。
・ 全身的には、栄養障害、内分泌障害など。(全部の歯が欠如している「全部性(完全)無歯症」や
  部分的に歯が欠如している「部分的無歯症」の場合には、内分泌腺の障害などの全身疾患が考え
  られます。)
・ 局所的には、歯の萌出異常、萌出位置異常、歯の交換錯誤、永久歯喪失、小帯の異常、顎関節症、   口腔習癖、片側だけで噛む、食生活の影響など。
・ 口呼吸 アデノイド(咽頭扁桃の増殖肥大)で正常な鼻呼吸が妨げられると、その代償として口で
  呼吸をし(口呼吸)、それにより日常的な口唇閉鎖不全、上顎歯列の狭窄、上顎前歯唇側傾斜など、
  いわゆるアデノイド顔貌を呈するようになります。
ex) 上唇小帯の異常があると、すきっ歯(正中離開) を引き起こす。
ex) 柔らかいものばかり食べてよく噛むということをしないと、アゴが充分に発達せず、
  噛み合せのバランスが悪くなり、歯列にも凸凹ができやすくなります。
ex) うつぶせ寝は、下顎後退による上顎前突、叢生、顎関節症、顎偏位などの原因となります。
ex) 乳歯の虫歯を放置しておくと、永久歯の並ぶだけの十分なスペースが確保できなくり、
   叢生(デコボコの歯並び)になってしまいます。
ex) 指しゃぶりや舌が歯と歯の間に入るような舌癖は、開咬(オープンバイト)の原因になります。
ex) 噛む力(強い、弱い)、噛み癖、唇の癖なども不正咬合の要因となります。
中には、普段から注意すれば防げるものがあります。乳歯の虫歯(虫歯の部分に歯が移動してしまう)、交換期を過ぎても残っている乳歯(永久歯が正しい位置に生えられない)などは、健診でより早く発見して未然に不正咬合を防ぎましょう。将来のさらなる不正咬合の予防にもなります。

歯並びが悪い(不正咬合だ)とどうなるの?

  • a. しっかり食べ物を噛めない。(胃腸にも負担がかかる。)
  • b. 発音がしにくい。(特に、サ行、タ行が発音しにくい。)
  • c. 歯磨きがしにくいので、虫歯や歯周病になりやすい。 近心傾斜歯(前方に倒れている歯)は近心(前方)にプラークが付着し,ポケットを形成して骨喪失させ歯周病になる恐れがあります。
  • d. アゴの正しい発育が妨げられる。(受け口なら上顎の発育が抑制され、アゴにずれがあれば成長により更にひどくなることがあります。)
  • e. 精神的なコンプレックスがある。(口元を手で覆う。人前で笑えない。)
  • f. 外傷を受けやすい。(出っ歯だと前歯をぶつけて歯が破損しやすい。折れやすい。唇や頬を傷つけやすい。)
  • g. 歯がアゴから飛び出していると歯茎が下がリやすくなります。(歯根の周りの骨で十分にないため歯肉がやせやすい。)
  • h. 噛み合わせが悪いと正しい姿勢が保てない。(体の軸が狂います。)
  • i. しっかりと口をとじられない。口呼吸になる場合もある。食べ物をこぼす。出っ歯だと無理に口を閉じるとオトガイ部に梅干様の皺が寄る。
  • j. 清掃がしにくいため、不潔になり易く、口臭がある。
  • k. 咬み合わせの異常やアゴや顔の変形があると顎関節症の原因の一つとなる。

矯正治療のゴール

矯正治療のゴールは、個性正常咬合の確立と長期的な安定性、軟組織との調和を目指します。
※ 個性正常咬合 individual normal occlusion
  各個人により、歯の大きさ、形態、顔の骨格のバランスなどは異なっています。
  この様な咬合を形成する素材の個人差を認めた上で、各個人にとっての最善の咬合状態のことを
  「個性正常咬合」と言い、矯正歯科の治療目標としています。
※ 機能正常咬合
  形態的に多少基準から外れていても日常生活に問題がない「機能正常咬合」という考え方も
  あります。
咬合関係は「1歯対2歯」で、交互に隙間なく咬み合うことが良い咬み合わせの条件です。
顎顔面形態を構成する骨格的要素は遺伝と環境の相互作用で決められています。
従って、環境や発育因子を整え、その人個人の骨格をベースとして歯並びを整えます。
一人ひとりに個性があるように、歯並びのゴールも異なります。
咬み合わせに関しては、アンテリアガイダンス(前歯がアゴの動きを誘導する)と、バーティカルストップ (上下臼歯部の噛みあわせがしっかりしている)が大事です。

治療方法は?

まず、原因がわかる場合には、それを取り除きます。 指しゃぶり、咬唇癖、咬爪癖、舌突出癖、頬杖、口呼吸など不正咬合に関与する習癖を取り除きます。 習癖は、通常の生活の中で、自分でも人からもなかなか気付くことが出来ないケースもあります。 虫歯や欠損による歯並びの乱れ、歯周病による歯の病的移動などにも対応します。 口腔筋機能療法(MFT)という口唇、舌のトレーニング法を用いて不正咬合に効果的に対応する場合もあります。 十分なカウンセリングを行い、精密検査、診断の後治療を開始します。
  • ・ マルチブラケット法は、歯面に装置をつけて行う最も代表な治療方法で、ブラケット、ワイヤーを使い歯列矯正します。
  • ・ インビザラインを代表とするマウスピース矯正があります。
  • ・ オールセラミッククラウンやラミネートべニアによるセラミックを使った修復方法もあります。