ご予約・ご相談は
052-801-8148
〒468-0023 名古屋市天白区御前場町2番地
コンドウ歯科からの最新情報一覧

コンドウ歯科からの最新情報一覧

WHAT'S
New

2023 / 09 / 28
歯周病が進行して歯を支える組織が減少すると、歯の傾斜、歯間離開、挺出、回転などの病的歯牙移動が起こってきます。
奥歯の咬合の崩壊(歯周病による正常な咬合状態の維持困難、あるいは歯が欠損して咬み合わせが崩れることが多い)、舌や口唇や頬粘膜のわずかな力の関与などにより、歯に隙間ができ、前歯は前突してきます。
歯周病による病的歯牙移動
前歯の根元が黒いのは、歯周病で歯肉が退縮して歯肉縁下歯石がのぞいてきたためです。
横から見るとかなり前歯が傾斜して、前方に突出しているのが確認できます。

2023 / 07 / 20
グレーシーキュレットは、1940年代にDr.グレーシーによって考案された歯石を取るための歯周治療用器具(手用スケーラー)です。刃(シャンク)先端が丸く、片刃で第一シャンクに対してフェイスが70度に傾斜しており、すべての歯に対応できるよう14種類(現在は18種類)あります。主に、仕上げ用の手用スケーラーとして用います。
SRPとは、歯周病治療の一つであり、Scaling and Root Planing(スケーリング・ルートプレーニング)の略称です。
スケーリングは、超音波スケーラー、ユニバーサルキュレット(両刃)などで歯石を取ります。さらに、歯周ポケット内部の歯石や歯根表面の汚染されたセメント質を除去し、歯根面を滑らかにするルートプレーニングを行います。
グレーシーキュレットでSRP
#11/12臼歯部近心面  #13/14臼歯部遠心面  #5/6前歯部、小臼歯部

2023 / 05 / 11
歯石を除去する際、ハンドスケーラーや超音波スケーラーといった器具を用います。
写真は、歯根表面にこびり付いた歯石を超音波振動(発振状態を30,000回/秒程度にチューニング)によって除去する専用器具の先端です。
超音波スケーラーで歯石除去
超音波チップにはさまざまな種類があり、通常のルートプレーニングから根分岐部、歯間部等の狭い部分、彎曲や複雑な根面などに到達・適応し難い部位のスケーリング・ルートプレーニングなどにも使用できるチップがあります。
また、根管治療にも応用されます。

2023 / 03 / 02
骨粗鬆症の人は歯周病にかかりやすく、重症化しやすいという傾向があります。
全身の皮質骨、海綿骨は加齢により減少します。
特に女性の方は閉経により骨代謝にかかわる女性ホルモンが低下して、全身の骨がもろくなり、歯を支える歯槽骨ももろくなるので注意が必要です。
歯周病と骨粗鬆症
下顎骨の内側表面が不規則となり、線状の吸収像が見られます。
下顎下縁皮質骨は腰椎や大腿骨の骨密度を反映することが報告されており、パノラマX線画像による骨粗鬆症のスクリーニングに応用されます。

2022 / 12 / 22
通常ピンセットを用いて検査します。
前歯部では歯をピンセットで挟んで、臼歯部では先端を咬合面に押しててて動揺を確かめます。
歯周病の動揺度検査
その動揺の程度で歯周病の進行度を調べます。
0:正常な生理的動揺(0.2 mm 以内)
1度:軽度、唇舌的に0.2〜1mm
2度:中等度、唇舌、近遠心的に1〜2 mm
3度:高度、唇舌、近遠心的に2 mm 以上、また垂直方向の舞踏状動揺

2022 / 10 / 28

歯周ポケットの底部が歯槽骨頂より根尖側に位置するポケットのことを言います。
骨縁下ポケット
骨縁下ポケットでは、垂直性の骨吸収を呈しています。
早期接触や咬頭干渉などにより咬合性外傷が生じている場合が多く見られます。
歯周病の基本治療、特に咬合の治療も必要で、歯周再生療法なども行われています。

2022 / 08 / 18

歯周病が進み歯根部がのぞいてきて歯が長くなってきたような感じがした時、すでに歯周組織がかなり失われている可能性があります。
歯周組織の損失
最初は歯周ポケットが5mm程度あり、歯周基本治療を受けて3mmに改善したとします。
CAL(クリニカルアタッチメントレベル)とは、歯根部との境であるエナメル-象牙境からポケット底までの距離の事で、6mmであったとします。
歯根長が12mmだとすると、歯を支える歯槽骨の骨頂のレベルはさらに下にあり、歯根の 1/3〜1/4 にまで減少しています。
食事で硬いものを敬遠するようなレベルに達している可能性があります。
歯周病は気が付かないうちに進行しているため、定期健診と普段からのプラークコントロールが大切になります。