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コンドウ歯科からの最新情報一覧

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2024 / 04 / 25
咬合性外傷とは咬合力により生じる深部歯周組織(セメント質、歯根膜、歯槽骨)の傷害のことです。
健全な歯周組織に過度な咬合力が加わり生じる一次性咬合性外傷と、歯周炎による組織破壊の結果、支持歯槽骨が減少して生じる二次性咬合性外傷に分けられます。
咬合性外傷が認められる歯において動揺度が1 度以上あり、かつエックス線所見で歯根膜腔の拡大、骨吸収が認められる歯については、咬合性外傷と診断します。その他の所見は、①過度の咬耗、②歯の病的移動、③歯の破折、エックス線所見での④歯槽硬線の消失・肥厚、⑤歯根吸収を伴うことがあるなどです。
咬合性外傷とは(垂直性骨吸収)
レントゲン像の丸部では歯槽硬線の消失、歯根膜腔の拡大、垂直性骨吸収、矢印部では歯の病的移動が認められます。

2024 / 02 / 16
歯周病による炎症が歯根の分岐部にまで及び、骨を溶かしていきます。
歯周病によって引き起こされた根分岐部病変
歯周病の多くは、細菌のバイオフィルム (プラーク) の蓄積によって引き起こされます。
これらの有害な細菌とその関連産物である歯石が歯面に蓄積しないように取り除くことがポイントです。
歯肉縁から進行した炎症により歯周ポケットが深くなっていき、根分岐部にまで及ぶと清掃が困難になります。
それは狭い入り口から中の見えない洞窟を手探りで清掃するようなものです。
分岐部が深くなるほど治療は困難になるため、歯周病予防が大切になります。

2023 / 12 / 07
歯周治療の原則は、歯周病を引き起こした原因および増悪させた因子を解明して、除去することです。
プラークコントロール( 歯周病原菌を含むプラークの除去 )の徹底、プラークリテンションファクターの除去をすることです。
プラークリテンションファクターとは、プラークを取り除きにくくする因子のことで、歯石、辺縁不適合な充填、歯並びの悪さ、補綴物や歯肉の形態異常などです。
全身的なリスクファクター( 免疫機能を障害するような持病の治療、喫煙、ストレスなど )を取り除くことも大切です。
歯周基本治療でプラークや歯石を取り除きます
緑矢印はプラーク、紺矢印は歯肉縁下歯石、ピンク矢印は歯肉の腫脹です。
プラークや歯石を徹底的に取り除き歯肉の炎症を抑えていきます。

2023 / 09 / 28
歯周病が進行して歯を支える組織が減少すると、歯の傾斜、歯間離開、挺出、回転などの病的歯牙移動が起こってきます。
奥歯の咬合の崩壊(歯周病による正常な咬合状態の維持困難、あるいは歯が欠損して咬み合わせが崩れることが多い)、舌や口唇や頬粘膜のわずかな力の関与などにより、歯に隙間ができ、前歯は前突してきます。
歯周病による病的歯牙移動
前歯の根元が黒いのは、歯周病で歯肉が退縮して歯肉縁下歯石がのぞいてきたためです。
横から見るとかなり前歯が傾斜して、前方に突出しているのが確認できます。

2023 / 07 / 20
グレーシーキュレットは、1940年代にDr.グレーシーによって考案された歯石を取るための歯周治療用器具(手用スケーラー)です。刃(シャンク)先端が丸く、片刃で第一シャンクに対してフェイスが70度に傾斜しており、すべての歯に対応できるよう14種類(現在は18種類)あります。主に、仕上げ用の手用スケーラーとして用います。
SRPとは、歯周病治療の一つであり、Scaling and Root Planing(スケーリング・ルートプレーニング)の略称です。
スケーリングは、超音波スケーラー、ユニバーサルキュレット(両刃)などで歯石を取ります。さらに、歯周ポケット内部の歯石や歯根表面の汚染されたセメント質を除去し、歯根面を滑らかにするルートプレーニングを行います。
グレーシーキュレットでSRP
#11/12臼歯部近心面  #13/14臼歯部遠心面  #5/6前歯部、小臼歯部

2023 / 05 / 11
歯石を除去する際、ハンドスケーラーや超音波スケーラーといった器具を用います。
写真は、歯根表面にこびり付いた歯石を超音波振動(発振状態を30,000回/秒程度にチューニング)によって除去する専用器具の先端です。
超音波スケーラーで歯石除去
超音波チップにはさまざまな種類があり、通常のルートプレーニングから根分岐部、歯間部等の狭い部分、彎曲や複雑な根面などに到達・適応し難い部位のスケーリング・ルートプレーニングなどにも使用できるチップがあります。
また、根管治療にも応用されます。

2023 / 03 / 02
骨粗鬆症の人は歯周病にかかりやすく、重症化しやすいという傾向があります。
全身の皮質骨、海綿骨は加齢により減少します。
特に女性の方は閉経により骨代謝にかかわる女性ホルモンが低下して、全身の骨がもろくなり、歯を支える歯槽骨ももろくなるので注意が必要です。
歯周病と骨粗鬆症
下顎骨の内側表面が不規則となり、線状の吸収像が見られます。
下顎下縁皮質骨は腰椎や大腿骨の骨密度を反映することが報告されており、パノラマX線画像による骨粗鬆症のスクリーニングに応用されます。